
USDTとは何ですか?
USDTはTetherが発行し償還するドル連動のトークンで、規約は準備資産で100%裏付けられていると書いています。2026年10月9日に読んだTetherの資料では発行チェーンは13で、Tetherは保有者のトークンを凍結でき、凍結額は50億ドルを超えたとしています。
書類の最終確認日 確認者 CryptoGuardz 登録簿編集部
USDTとは、Tetherが発行し償還するトークンです。Tetherの規約はthe Digital Token referencing a unit of Fiat issued and redeemed by Tether
と定義しており、法定通貨の単位を参照してTetherが発行、償還するデジタルトークンという意味です。規約は準備資産で100% backed
(100%裏付けられている)とも書いています。TetherがUSDTを発行しているブロックチェーンは13あり、規約上Tetherはどの保有者のトークンでも凍結でき、その凍結額は合計で50億ドルを超えたとTether自身が公表しています。
Tetherの資料は2026年10月9日に読みました。USDTという名前は複数のチェーンで共通ですが、どのチェーンで送るかによって、送金が届くか消えるかが決まります。この記事は投資の助言ではありません。
Tetherの規約では、USDTとは何なのか?
トークンの形をとった、Tetherに対する請求権です。2026年2月26日に最終更新された規約の1.1.39項が上の定義を置き、4.1項が裏付けを書いています。
Each Tether Token in circulation is 100% backed by an amount of assets
流通しているTetherトークンは1枚ごとに、相当する資産で100%裏付けられているという意味です。同じ項はTether Tokens are backed by Tether's Reserves, including Fiat, but Tether Tokens are not Fiat themselves.
とも書いています。法定通貨を含むTetherの準備資産で裏付けられているが、トークンそのものは法定通貨ではない、ということです。Tetherから直接発行や償還を受けられるのは、Tetherの本人確認を済ませた顧客だけです。手数料表を見ると、普通の利用者がその顧客にならない理由がわかります。
| Tether手数料表の項目 | 金額 |
|---|---|
| 本人確認の手数料 | Tetherトークンで150米ドル |
| 発行、償還の最低額 | 100,000米ドル |
| 償還1回の手数料 | 1,000ドルか0.1%の大きいほう |
| 発行1回の手数料 | 0.1% |
利用者は、Tetherの手前にいる取引所やブローカーからUSDTを買い、同じ経路で売ります。規約が書く直接の償還の権利は10万ドル単位の顧客のもので、手元に300 USDTを持つ人のものではありません。Tetherの透明性ページはThe Tether Issuer's assets exceed its liabilities.
、つまり発行体の資産が負債を上回っていると書いています。ただ、残高の見出しの下にある数字は2026年10月9日の取得で表示されなかったため、流通量や準備資産の数字はここに載せていません。未確認です。
USDTはどうやって買うのか?
実際には、取引所の口座を通して買います。取引所の登録簿は18の取引所のうち11について、2026年9月22日から10月8日にかけて各社のネットワーク一覧から読んだUSDTの出金ネットワークを記録しています。残る7社は、一覧が読めなかったか、USDTを扱っていません。Robinhood Cryptoの米国向けの取扱銘柄ページは、取引に対応しない資産としてTetherを挙げ、Cash Appの仮想通貨はビットコインです。いずれも米国のサービスで、日本の金融庁に登録された国内の取引所がUSDTをどう扱っているかは、この記事では確認しておらず、未確認です。
買う操作は簡単です。大事なのは出金画面で選ぶネットワークで、次の節はそこから始まります。
USDTはどのブロックチェーンで発行されているのか?
2026年10月9日に読んだTetherの対応プロトコルのページでは13です。Ethereum、Avalanche、Kava経由のCosmos、Celo、Kaia、Tron、Liquid、Solana、Polkadot AssetHub、Tezos、Near、TON、Aptosです。
ほかに5つが廃止扱いになっています。ページはKusama、Bitcoin Cash SLP、Omni Layer、EOS、Algorandについて、Tetherはno longer issuing or obligated to redeem Tether Tokens
、つまりもう発行しておらず償還の義務も負わないと書き、規約の4.1項はこれらのチェーンでの償還の終了を2025年9月1日としています。これらのチェーン上のUSDTは、Tetherがもう買い戻すと約束していないトークンです。
もうひとつ、利用者が気づく空白があります。BNB Smart ChainはTetherのページに出てきますが、そこに示されるTetherのトークンは金のトークンであるXAU₮だけです。取引所がBNB Chainで扱うUSDTは、TetherのUSD₮のチェーン一覧に載っておらず、誰が発行しているかはTetherのページでは非開示です。ラップやブリッジを経たトークンも同じで、規約の4.5項はそうしたトークンがare not sold or issued through the Site or supported by Tether.
、つまりTetherのサイトで販売、発行されたものではなく、Tetherの対応外だとしています。
TetherはUSDTを凍結できるのか?
できます。規約は3か所でそう書いています。まず2項です。
Tether may suspend or terminate your access to the Site or any of the Services, freeze any Tether Tokens held by you,
Tetherはサイトやサービスへのアクセスを停止、終了し、保有するTetherトークンを凍結できる、という意味です。9項はTether reserves the right to bar transactions from or to, to undertake enhanced due diligence,
(取引を差し止め、強化された審査を行う権利を留保する)で始まり、16項はTetherの救済手段としてthe right to either freeze your Tether Tokens or seize
、トークンを凍結するか差し押さえる権利を挙げています。これはTetherの顧客だけに及ぶ力ではありません。凍結されたアドレスは、誰が鍵を持っていても、そのチェーン上でUSDTを動かせなくなります。アドレスの持ち主がTetherの顧客である必要もありません。
TetherはこれまでにどれだけのUSDTを凍結したのか?
2026年9月28日時点のTether自身の集計で50億ドル超です。数字はTetherのニュースリリースから取ったもので、監査されたものではありません。5か月あいだを置いた2本のリリースで、総額は増えています。
| Tetherのリリース | 凍結総額 | 米国当局関連 | 協力機関 | 国 | 捜査件数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年4月23日 | 44億ドル超 | 21億ドル超 | 340超 | 65 | 2,300件超 |
| 2026年9月28日 | 50億ドル超 | 24億ドル超 | 340超 | 70 | 2,850件超 |
9月のリリースは中で数字が食い違っています。本文はmore than 2,850 investigations globally
(世界で2,850件超の捜査)と書き、見出しの要約は2,900件超としています。表は本文の数字を使いました。どちらのリリースも、総額をチェーン別、年別に分けておらず、あとで被害者に返された額も示していないため、ここにも載せていません。
利用者にとっての論点はもっと狭いものです。サービス事業者の入金用アドレスも、ほかと同じひとつのアドレスです。事業者のアドレスが凍結されれば中のUSDTは動かなくなり、利用者の残高がどうなるかを決めるのはTetherではなく、その事業者の規約です。
入金のとき、なぜネットワークが重要なのか?
TronのUSDTとEthereumのUSDTは、別々の台帳の上にある別のトークンで、入金用アドレスはそのどちらかに属しているからです。Tetherの規約の5項はTether Token transactions are not reversible.
、つまりTetherトークンの取引は取り消せないと書き、リスクを送る側に置いています。チェーンを間違えたときにどうなるかは、MetaMaskのヘルプセンターが書いています。
If you sent tokens to an address on a non-EVM network, it's likely your tokens are gone forever.
EVM以外のネットワークのアドレスに送ってしまったら、トークンはおそらく永久に失われる、という意味です。EVMのチェーン同士なら、同じページはthe tokens are not lost
(トークンは失われていない)としており、理由はYour Secret Recovery Phrase generates the same address across all EVM-compatible networks
、つまりシークレットリカバリーフレーズがEVM互換のすべてのネットワークで同じアドレスを作るからです。この救済が効くのは、送った本人が管理するウォレットの場合です。取引所や事業者の入金用アドレスは相手が管理しているので、チェーンを間違えた送金が戻るかどうかは、相手がそうするかどうか次第です。
手数料もチェーンで決まります。EthereumでのUSDTの出金はEthereumのガス代を払い、同じ額でもTronやSolanaならそれぞれのチェーンの手数料です。登録簿はネットワーク手数料を測っておらず未測定で、取引所は出金画面に自社の数字を出すので、比べるべきはその画面の数字です。
取引所はどのネットワークでUSDTを出金できるのか?
USDTの出金一覧を読めた11の取引所で数えました。
| ネットワーク | そのネットワークでUSDTを出金できる取引所 |
|---|---|
| Ethereum | 11 |
| Tron | 9 |
| Solana | 9 |
| Arbitrum | 9 |
| Polygon | 8 |
| Avalanche | 8 |
| Optimism | 6 |
| TON | 6 |
| BNB Chain | 5 |
CoinbaseはUSDTをEthereum、Polygon、Arbitrumでしか出金せず、Crypto.com ExchangeはTronの経路を挙げていません。どちらも取引所の登録簿に記録しています。ウォレットの側では、ウォレットの登録簿 (英語)にある30のウォレットのうち、Tronを挙げるのが16、BNB Chainを挙げるのが17です。あるネットワーク用に選んだ自己管理型ウォレットが、別のネットワークのUSDTを扱えないこともあります。TronのUSDTの解説は、上の表の多くの取引所が対応している経路を扱っています。
登録簿のカジノの記録は、日本の読者にとって何を意味するのか?
英語版のこの記事は、海外のオンラインカジノがUSDTをどのネットワークで受け付けているかを数えています。登録簿の24のカジノのうち20が自社の通貨の書類でUSDTを挙げ、ネットワークまで記録されているのは2件だけで、残り18件はデータなしです。日本の読者向けには、この記録を事業者の名前やリンクとともには載せません。日本の刑法185条は賭博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。
と定めています(2026年10月16日にe-Gov法令検索で確認)。海外のサイトにUSDTで入金して賭けることも、日本からの利用であれば日本の法律の問題になります。この記事は利用を勧めるものではありません。
この記事でわからないこと
各チェーンでどれだけのUSDTが流通しているか。透明性ページの数字は表示されませんでした。BNB Chainで扱われるUSDTを誰が発行しているか。日本の取引所がどのネットワークでUSDTを扱っているか。Tetherにアドレスを凍結された事業者があるか。読んだ記録とTetherのリリースには、そうした名前は出てきません。いずれも未確認です。
よくある質問
USDTとは何ですか?
Tetherが発行し償還するトークンで、規約の1.1.39項が定義し、4.1項が準備資産で100% backed
と書いています。Tetherは13のチェーンを挙げています。USDCとUSDTの違い (英語)も参照してください。
TetherにUSDTを凍結されることはありますか?
あります。規約の2項はfreeze any Tether Tokens held by you
、16項はfreeze your Tether Tokens or seize
と書いています。Tetherは2026年9月28日までに50億ドル超を凍結したとしています。
BNB ChainのUSDTはTetherが発行しているのですか?
2026年10月9日に読んだTetherの対応プロトコルのページには13のUSD₮のチェーンが並び、BNB Smart Chainは含まれていません。登録簿の11の取引所のうち5社は、BNB ChainでのUSDTの出金をまだ扱っています。
ネットワークを間違えてUSDTを送るとどうなりますか?
Tetherの規約は取引をare not reversible
、取り消せないとしています。MetaMaskは、EVM以外のネットワークに送ったトークンはlikely
、おそらく失われると書いています。相手のアドレスなら、戻すかどうかは相手次第です。
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出典
- Tether terms of service, last updated 26 February 2026, retrieved 2026-10-09
- Tether supported protocols, retrieved 2026-10-09
- Tether fee schedule, retrieved 2026-10-09
- Tether transparency page, retrieved 2026-10-09
- Tether news, Tether Has Supported Nearly $550 Million in Iran-Linked USD₮ Freezes, 28 September 2026, retrieved 2026-10-09
- Tether news, Tether Supports Freeze of More Than $344 Million in USD₮, 23 April 2026, retrieved 2026-10-09
- MetaMask help centre, I sent crypto to the wrong place, retrieved 2026-10-09
- CryptoGuardz casino register, coin lists in data/operators, documents read 2026-09-02 to 2026-10-02
- CryptoGuardz USDT payment page, 20 of 24 operators
- CryptoGuardz exchange register, USDT withdrawal networks, read 2026-09-22 to 2026-10-08
- CryptoGuardz wallet register, chains named by each wallet
- CryptoGuardz safer gambling file
- e-Gov法令検索、刑法(明治四十年法律第四十五号)第185条、retrieved 16 October 2026
この記事について
上に挙げた出典をもとに、CryptoGuardzの登録簿チームがまとめました。調査と下書きにはAIの支援を使い、公開前に名前を明記した編集者が確認しています。この記事はギャンブルを勧めるものではありません。数字や読み方に誤りがあればお知らせください (英語)。訂正は公開の場で記録します。